日付が変わっても、未だに気が滅入って朦朧としたままだ。何をしていてもふと思いだし、色々考えてしまう。考えた所で意味は無いのだが・・・
今迄にも、世界的なクライマーからごく身近な人まで、何人もの死を受け入れて来たが、最も遠い存在である筈のディーン・ポッターの死が何故かキツイ。 ダン・オズマンはパフォーマーなので、訃報に接して思ったのは「終に死んだか」だった。ジョン・バーカーは求道者だったので「本望だろう」と思った。 ディーン・ポッターは純粋無垢のピュアクライマーだった。ただ登りたいと、感じるまま自由に、大自然の中を無心で駆けていた。本当に小さな子供が、本能に突き動かされて高い所へ登る様に。そして、重荷となるものを次々と捨てて行った。 そんな美しい登りを見せる彼に、邪念だらけの私は憧れていた。そして、彼だけは死なないと勝手に思い込んでいた。 ウィスパーが不憫でならない。数多の冒険を共にした、最愛の人を失った彼女は大丈夫だろうか。思いを馳せると涙が零れて来る。
by kakera365
| 2015-05-19 19:06
| クライミング
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