月曜日は、ひつじさん、よこちゃん、けんじと4人で笠置山に行きました。
前夜発で恵那に向かうが、関ヶ原付近で雨が降り出す。が、翌日の好天は確かなので気にもせず進むが、恵那ICで降りて笠置山へ登り始めると、今度は雪が降って来る。気温は氷点下。私は車で寝るが、他の3人はテント。寒そう~(--;)。 朝起きると予想通りの快晴。ひつじさんは寒くて余り眠れなかった様子。 私以外は笠置山は初めてなので、取り敢えず私が行った事の無い「大岩コケエリア」に行く。が、トポを見ながら歩いても、やっぱり岩が分かり難く、結局他のパーティが登っている「エルの岩」に行く。 右の4級でアップする。順番に取り付いて、1~数撃で全員登る。 続いて、直ぐ上にある「レッドブルの岩」へ。 他のパーティが「レッドブル(二段)」にトライしてたが、我々は同じスタートホールドから右上に行く「ドレッド(3級)」にトライ。高さが結構あるし、ホールドも上に行くほど甘くなるので、3級だけど要注意。けんじは危ないので撮影担当にして、3人でトライして全員完登。 更に、右にある「エキドナ(初段)」に3人でトライ。あ~でもないこ~でもないとムーヴを色々試しながらのセッションは楽しい。ひつじさんは右足を右に振ってクロスムーブ。私は右足を少し上げて、正対パワームーヴ。 ひつじムーヴは、クロス取りは楽だが、そこからの振られ留めが結構厳しい。私のムーヴは左手飛ばしだが、距離が微妙でホールドもガバでは無いので、一瞬のパワーが必要。 3人が各10便程出して、核心は超えられず。が、私は行ける自信があったので、暫し休憩の後再トライ。核心の左手飛ばしは2本指が引っ掛かって止まった。落ち着いて身体を左に寄せ、右手を寄せて更にクロスでカチ取り。左手をガバに飛ばして核心突破! 後はカバガバなので楽勝!と思いきや、スタンスが無くてレイバックになる。取り敢えず、右手を水平ガバカチに送る。 が、この後悲劇が。。。。。 何で落ちたのかは思い出せないのだが、多分パンプ気味で保持していた右手がやや甘く、それが抜けたのでは無いかと思う。 フォールした瞬間、冷静に体勢をとって着地に備えた。が、着地点を見て「ありゃ!」。マットを水平に敷く為か、丸太が組んであって段差になっており(よこちゃんが登ってる写真参照)、どう見ても右足しか乗らない。で、着地して左へ転がるが、ここまでは想定内。ところが、更に下にも丸太の段差があり、意に反して転がり続ける。2回、3回と転がる斜面の先に見えたのは、さっき登った3級の取り付きにあった露岩。 「あぁ、ヤバい!!!」と思い、冷静に本体の岩と露岩との間に転がる様に制御する。回転が止まったので立ち上がる。「ふ~、やれやれ。」と本人は至って冷静だったが、周りは騒然として「大丈夫か~!」「頭打って無いか~!!」。頭は打たない様に制御したので「大丈夫、大丈夫。」と周りを安心させ様とするが、近付いて来たひつじさん、よこちゃんがドン引き。「耳切れとるで。。。」。「えっ(゜□゜;?)」。 野良猫の様に切れた耳からは、当然の如く大量出血。ティッシュで押さえたまま救急病院へ。途中あっちこっち彷徨いながらも、14時頃に岐阜県立多治見病院に到着。が、ここからも長かった。救急病院なので順番待ちが多く、しかも状況によっては入れ替えられる。問診を受けたのは15時過ぎ。で、縫合の前に、頭部損傷の可能性があるのでレントゲンを撮ると、骨折の疑いがある箇所が見られるのでCTを撮ると言う。「いや、頭打って無いし、痛くも何とも無いから。」とは言えず素直に従うが、ここでも順番待ちで撮影は16時も軽く過ぎてた。しかも、CTの結果でも疑い晴れず。「ま、痛く無いのなら生理的なものかも知れん。」とな。 時間待ちの間には、血痰でゼーゼー言ってる人、交通事故で運ばれて来た子供、割れたガラスを踏んづけた人等、救急患者が次々運ばれてくる。 17時も過ぎて、漸く縫合を始める事になったが、患部を洗浄中に「ストレッチャーが来るんで移動します。」とベッドごと隣の部屋へ。運ばれて来たのは、動脈破裂のおばあちゃん。「痛い!痛い!!」を連発(そりゃ~痛いだろう)、仕舞いには「殺してくれ!」と叫んでいる。正直「私の耳は後からで良いから、先にあっちを見て上げて下さい。」と言いたかった。 彼此1時間以上掛って、やっと縫合終了。耳だから裏表あるので12針位縫った見たい。今はブラックジャック見たいな状態です。 今回の事故について、自分ではクライミングをやってる以上、仕方の無い事だと思うし、耳を縫っただけで済んだのも普段から安全に配慮して登ってるからだと思いたい。しかし、事故を起こしたのは事実だし、周りに迷惑を掛けたのも事実だ。今回はたまたま運が良かっただけかも知れない。待合室に居るたった数時間で、色んな人生を見た。ホンの少し、何かがズレてれば、違った人生になっていたかも知れないと心底思った。今後は、今まで以上に安全に留意して、事故を起こさない様、クライミングを楽しんで行きたい。 ひつじさん、よこちゃん、けんじ、折角恵那まで行ったのに2時間しか登れず、その後もお世話になりっぱなしで済みませんでした。それから、下で登ってた3人組の方々、お騒がせして申し訳ありませんでした。 最後に皆さん、クライミングは危険な遊びです。くれぐれも安全に留意して楽しみましょう(--;)。
by kakera365
| 2010-03-23 15:08
| クライミング
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Comments(8)
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mizunoawa921 at 2010-03-23 23:09
あらら・・・でも耳切っただけで良かった。良かった。
私はボルダラーちがうから思うけど、ボルダーって骨折や捻挫するのは当たり前のようなスポーツですよね。いろんな危険に満ち溢れてるクライミング。怪我や事故を避けるのは、注意するしかないんですが・・・・ クライミング中の怪我は落ち方とか運もあるし・・・・経験を重ねるしかない。怪我してからはいつも無事帰ってこれたことに満足して、ほっとします。
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rabi8a at 2010-03-24 18:40
でも耳切っただけで良かった、良かった、
これが捻挫とか、腕や足を折ったとか、だとクライミングはしばらく出来ないし、良かった、良かった... と思ってしまうのは、クライマーの悲しい性、ですか... 私は鳳来で足の指にひびが入ったときは、とてもあの怖くて汚いキャンプ場のトイレに行くことは不可能に思えたので、病院に泣きついて1日入院させてもらいました。 ともかく、頭もなんともなくてよかったです。 お大事になさってください。
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ひつじ
at 2010-03-24 21:28
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昨日は色んな意味でお疲れ様でした。
その程度の怪我で済んで良かったと思います。 写真では一応スポットらしきことはしているが何の意味もなさず。ボルダーに於いてもクライマーとスポッターの在り方を再認識できた事例だと思います。慢心は禁物です。反省です。
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kakera365 at 2010-03-24 22:42
>mizunoawa921さん
貴方に向かって吐いたセリフを、今じっくり反芻してます(--;)。 完全に避ける事は不可能ですが、起こった後に思う事は沢山有り過ぎて、全く馬鹿だなと反省しきりです。 >rabi8aさん まぁ、見方を変えれば良かったと言えない事も無いですね。 正直、今からでもクライミング出来ますから、過去に怪我された方々からすれば「屁」見たいなモノかも知れません。 >ひつじさん 御迷惑お掛けして本当に済みません。 スポットに関しては、私がお願いしなかったので、しょうがないと思ってます。ただ、自分が見てる時には、立ち位置等に注意しようと考えさせられる事件だったと思います。 ホント、慢心は禁物ですね。
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BOTCHmen at 2010-03-26 00:52
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kakera365 at 2010-03-27 01:10
>BOTCHさん
まいどです。 祝福と見舞いのお言葉ありがとうございます。 正に「人生山あり谷あり。」です。しかし、これだけ短い期間で、これだけ波が大きいのは初めてですね。 でも、仰る通り「耳」だけで済んで運が良かったと考えれば、私の運勢も素晴らしいモノかも知れませんね。
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マメオ
at 2010-03-28 17:38
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きたやまにあさんにはマダマダやらなあかんことがあるちゅうこっちゃ。
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kakera365 at 2010-03-28 22:58
一体何をやらせようって言うんですか。
登る事以外はあんまりしたく無いんですけど。。。
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