ROCK&SNOW041

ROCK&SNOW041_e0069822_21295938.jpg ROCK&SNOWの41号が発売された。
 お値段は何と!DVDすら付いて無いのに1,400円!!!余りの高さに2冊買ったんじゃ無いかと思ったが、やっぱり1冊だった。

 今回もナカナカ面白い記事があったので、順番に小出しにしてBlogの投稿を稼ごうかと思う。
 で、一番のお勧めは「トラッド王国に足を踏み入れて」と題する、杉野保(と飯山健治)によるイギリスのトラッドルートの紹介。あの伝説のクライミングジャーナル50号でも紹介された、ジョニー=ドウズ初登のE9ルート「インディアンフェース」のある「クロッギー」や、あの悪名高き「ゴガース」にも行っている。
 内容は兎に角、読んで頂きたいの一言である。最初から最後までゾクゾク、ドキドキ、ハラハラの連続である。これぞ正にクライミング。クライミングを始めた頃のあの恐怖感、アルパインでのあの緊張感、ハイボールでの進退の決断等をごちゃ混ぜにして更に濃密にした様な、純粋な「登攀への決意」が全編を通して伝わって来る。特に「ドリス」と「ディナス・クロムレッホ」での登攀の記述は、有無を言わせない迫力に満ちている。
 素晴らしいのはルートだけではない。そこに集うクライマー達の言動も、また素晴らしい。ニコラ=ファブレスの登攀スタイルや、若いスペイン人の「トラッドをやりに来たんだ!」と言う台詞にも、クライマーとしての気概を感じる。
 日本のクライミングとは全く違う世界。これが同じクライミングだとは到底思えない。日本で、このままのスタイルをやれと言う訳では無いが、何か敗北感を感じるのは気の所為か?
 
 この記事(と次に紹介する記事)を読んで、「クライミングとは何か」を改めて考えさせられた。
by kakera365 | 2008-09-12 22:27 | クライミング | Comments(0)
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