自己責任

 先週、全国各地を襲った発達した低気圧による気象災害。しかし、これらの事故は全て本当に気象災害なのだろうか? 突風でビニールハウスや工場の屋根が飛ばされたのはそうだろう。だが、山岳遭難と海上遭難は・・・
 
 八甲田山系の前岳で起きた雪崩事故。ツアーガイドのコメントには呆れた。「樹林帯を通れば大丈夫」「雪崩のスピードがとにかく速かった」。新雪表層雪崩が起これば、樹林帯など何の役にも立たない事、雪崩の速度は時速200km、条件によっては300、400km/hを超えるものもあると言う事は、ちょっと雪崩を勉強した者なら誰でも知っている事だ。まして、ガイドと名乗る者、しかも地元で何度もその山域に入っている者なら、客を何人も連れて行く事の無謀さが分からない筈も無い。「朝晴れていたから」・・・昼からは暴風雪になる事が分かり切っているのに。
 もう一つ、この天候で連れて行くガイドもガイドだが、付いて行く客も客だ。私が客なら絶対行かない。前日から天気予報で嫌と言う程「北日本は大荒れ!」と連呼されているのに、何故行くのか? 自殺志願者と思われても仕方が無い。
 韓国の貨物船ゼニス・ライト号が熊野灘で沈没した事故についても、同じ事が言えると思う。悪天候が予想され、海上は風速20m、波の高さ5m超が予想される中出航する感覚。仮に途中で気象の急激な変化があったとしても、名古屋港等へ避難する事は十分に可能だ。それでも航行を続ける理由は何か?
 利益優先の余り人命を軽んじて無いだろうか・・・

 個人を誹謗中傷する積もりは無いが、今回の事故は余りにも御粗末と言えないだろうか? 私なら3日前に予想気圧配置、高層天気図を見た時点で、この日に山に(勿論海にも)入るのは止める。死にたく無いからだ。
 自分の命は自分で守る。少なくとも非日常の世界に踏み込むなら、自己責任は基本中の基本だ。近年、ガイドの引率によるツアー登山が持て囃されているが、もし参加される方が居られれば、ツアー会社とガイドの質位はチェックしておいた方が良い。そして、ガイドが居たとしても、結局自分の命を守れるのは自分だけだと言う事をしっかりと心に留め置きたい。

 ま~そもそも、雪山へ(夏山でもだが)ガイドに連れて行って貰おうと考える時点で(山に登る資格無し!とまでは言わないが)山の楽しさ半減って感じであるが。。。
by kakera365 | 2007-02-20 15:53 | Soliloquy | Comments(0)
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