国体予選の後は、ボルダリングスタジオ「ボラーレ・エスカラーダ」主催の、渓谷登攀家大西良治氏によるスライド&トークショー「称名川完全遡行とそこに至るまでの軌跡」に行きました。
競技の進行がスムーズで早目に終わり、予定より2時間も早く園田に着いたので、取り敢えずボラーレ・エスカラーダへ行きました。初めて来ましたが、垂壁からルーフまでがコンパクトに纏まっており、缶バッジ獲得ラリーなど常連さんが楽しめる様な工夫も一杯で、初心者にもインストラクターが丁寧に教えてくれる、ナカナカ良さげなジムでした。 コーヒーを飲みながらお客さんの登りを眺めてたら、小一時間も経った頃、漸くリョージ君登場。彼の来訪を心待ちにしていたファンの方々とお話しを始めたので、暫くは邪魔しない様に離れて見てましたが、やっぱり我慢出来ませんでした。 そして、図々しくもツーショットをお願いして、快諾して頂きました。 暫く駄弁ってると時間になったので、会場の尼崎市園田地区会館・大会議室へ移動して設営。そして準備が整った所で、先ずは主催者の御挨拶。 講演は、生い立ち、クライミングの経歴から始まり、称名川完全遡行へと移って行きました。 リョージ君はお堅いのが嫌いみたいで、割とゆる〜い感じで進みます。 それにしても、次から次へと出て来る写真に視線が釘付け。余りにも非現実的な景色に圧倒されると共に、これを登り切った技術と体力、精神力にただただ感嘆。 随分前から彼のウェブサイトやSNSを見ていて思っていたのだが、リョージ君の写真は自然の美しさや力強さを本当に上手く捉えている。小さい頃から父親に、渓流釣りに連れて行って貰ってたと聞いたが、本物の自然に触れる事によって、本質を感じ取るセンスを養って来たのだろう。 トークの方も、極めて困難だったであろう登攀を、ユーモアを交えつつ淡々と語る所に人柄が偲ばれる。 称名川に続いて、台湾一の渓谷「恰堪渓(チャーカンシー)」の紹介もあり、これからも世界の渓谷へのチャレンジは、まだまだ続くと感ぜられた。 今回の「称名川完全遡行」は、個人的には倉上君の「千日の瑠璃」をも凌ぐ、日本登攀史上最高のクライミングだと思っている。だが、その割に専門誌の取り扱いが小さく、クライミング界からの評価が余りにも低過ぎると思う。沢登りは確かに、色んな意味で評価が難しいと思うが、今回のワンプッシュ完全遡行は、誰が何と言おうと最高のクライミングだ。ま、当の本人はさして気にもしていない様だが。 リョージ君は凄いクライマーだが、話していると普通に良い人って感じで、とても命懸けのクライミングをしているとは思えない。でも飄々とした中にも、次なる冒険が動き始めているのだろう。一ファンとして今後も楽しみにしたい。
by kakera365
| 2017-04-12 22:54
| クライミング
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