トラディショナル・ボルダリング

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 私はボルダリングする時、余りクラッシュパッドを敷かない。理由は、正直面倒臭いからだが、人工物を設置するのに抵抗があると言うのもある。やはり、大自然の中であのカラフルなマットは美しくない。それに、スリルを楽しみたいと言う理由もある。
 勿論、被ってて下地の悪い課題や、度を越したハイボールなんかだと、遠慮無く敷くし、人が敷いたのも平気で使うので、そう言う意味ではポリシーは余り無いが(笑)。

 このスタイルは、一般に「ノーマットスタイル(NMS)」と呼ばれているが、この呼び名はどっかの蚊取り線香みたいであんまり好きじゃない。そこで私は(もう既に誰かが提唱してるかも知れないが)、勝手に「トラディショナル・ボルダリング」と呼ぶ事にしている。ただし、略して「トラボル」とか言ったりはしない。
 トラッドは、自然の状態を最大限尊重し、必要以上に自然を改変しない登攀スタイルだ。元々シンプルなボルダリングにこの概念を当て嵌めると、否応無くクラッシュパッドに行き着く。クラッシュパッドの有無は、登攀時のメンタルにはかなりの影響をもたらす反面、フィジカル面ではスタート以外で直接的影響を与える事は殆んど無い。だが、クラックルートの終了点みたいなもので、やはり無い方がスッキリしてシンプル、ナチュラルだ。

 勿論、クラッシュパッドを使う事を今更否定したりもしない。クライミングをスポーツと捉えた場合、安全を重視するのは当たり前の事だから、使いたい人は遠慮無く使えば良い。
 自分が敷かないのは、ただ単純にその方が楽しいから。危険を受け入れ、自分をコントロールしながら登る充実感。何より、あのドキドキ感が堪らなく楽しいのだ。

 もしクラッシュパッド無しで登るクライマーを見掛けても、危険行為等とレッテルを貼ったりせず、「トラッドだ!」と思って頂ければ幸いです。
by kakera365 | 2015-03-13 23:13 | クライミング | Comments(0)
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